身体障害者の人が、同境遇の人と出会い、共感し、交流できる唯一のSNSと情報サイトが本格始動
弊社は、この度「OpenGate(https://open-gate.jp/)」の機能をさらにアップさせ、
同時に障害者と医療従事者の最前線を追った記事サイト「THE FEATURE (https://activatelab.co.jp/article/)」も
オープンしたことをお知らせいたします。
■弊社 CEO増本は11年前に脳出血で倒れ、高次脳機能障害と右半身麻痺から社会復帰するまでの過程で、「自分に最適な情報に簡単にアクセスするサイトがない」、つまり健常者と障害者にはデジタルデバイド(=IT情報格差)が生じていることに気付きます(参考記事= https://www.nnlife.co.jp/pedia/hints/activatelab_20200424)。
■例えばある観光地へ行くのに、障害者は健常者と同じルートで目的地にはたどり着けないことが多いですが、障害の部位、程度などによって障害者の間でもルートは変わります。片半身麻痺の人にとって、手すりが右にあるのか、左にあるのか、両方にあるのか、といったことは重要な問題になります。しかしこれまでの情報サイトには、バリアフリーであるか、エレベーターがあるか、といった情報が画一的に載っているだけで、実際に行ってみたり聞いてみたりしないとわからないことが多かったのです。
■そこで、ユーザー登録の際に自身の障害の場所と状態を絵を使って入力するサイトを考案。その人に最適な情報を届けるためにプロフィールを整理することを始めました。この入力デバイス「ブイくん」は特許を取得しています。なぜこれまでなかったかといえば、医療の現場では疾患ごとに何科が診るか、というふうに患者を区分けするので、部位によるグルーピングが必要なかったことなどが大きな要因と思われています。
■SNS機能も充実させ、登録された障害の部位を元に、境遇の近いユーザーを自動でマッチング&リストアップ。すぐに友達になることができ、有用な情報をやりとりできるようにしました。
■こうした情報の蓄積によって、例えばあるレストランのバリアフリー情報、アクセスの仕方、多目的トイレの有無、手すりの位置などがわかり、自身の登録内容に合った場所であるかどうかの検索機能も充実していくことになります。合わせて飲食産業への提案事案のノウハウも蓄積されることになり、飲食に限らず、アミューズメント、スクール、雑貨、住まいなどさまざまな業界へのアプローチも行っていく予定です。
■雇用の面においては、今後リモートワークの拡大によって障害者でも高スキル人材への需要が高まることが予想されます。弊社では応募者が「OpenGate」に登録していれば、個々の障害の情報、必要なファシリティなどが瞬時にわかる「障害者翻訳」システムを考案。人事担当者が障害の内容より個々のスキルに重点を置いて採用活動に専念することが可能になります。
■今回新たに、理学療法士など主にリハビリを行う医療従事者や、障害を持ちつつも普通に社会に参画し、自らの個性を活かした人生を送る人々を取材した記事ページ「THE FEATURE」も開設。リハビリを行う専門家や複数の障害者の声を集めることで、障害は人によってさまざまであり、それは誰もが持つ「個性」と同じものであることを読み解いていきます。
こうした事業やサイト運営を通じて、身体障害者の人でも希望を持って人生を歩める社会の完全な実現に、一歩一歩進んでいきたいと考えています。
<Open Gate(https://open-gate.jp/)>
ブイくんによってユーザープロフィールを登録し、つぶやき、動画、画像の投稿ができます。障害者のほか、介護者、家族、友人、医療従事者などの登録、投稿もOK。境遇の近いユーザーや関係値の近いユーザーを検索することによって知見や経験を共有できるほか、ユーザー間のダイレクトメール機能も装備し、1体1や小グループ間でのメッセージのやりとりもできます。